悦子の部屋

南の窓と西の部屋へのふすま
▲南の窓と西の部屋へのふすま。


 この部屋は、作品では悦子の部屋にあてがわれている。
 八畳の部屋と一間のふすまで、西の部屋の縁側と開き扉で通じている。
 採光は南の窓と西の障子のみで、やや閉鎖的な趣き。
 倚松庵の前に住んでいた芦屋打出の家では、松子やその娘恵美子のために部屋の模様替えをして迎え入れたという谷崎。
 恵美子の部屋にはピンクの壁紙、金色の定紋のついた白いラッカー塗りのベッド、机があったという。
 悦子の部屋のイメージも、自然と思い浮かぶ。



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